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朗読作品集・作詞集・自由詩集

小説『バス』小説『黒いカラス』

更新日:

小説『バス』小説『黒いカラス』

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小説『バス』

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その老婆は、ある山陰の地方都市『米子』にてバスを待っていた。

老婆はバスに乗り込むと窓際に座り込んで、
バス停に残した同年代の老婆に向かって手を振り続けた。

夕暮れのバス停に、一人見送りに来た老婆は、
この世に残った最後の友人なのだろう。

老婆達は最後まで笑顔で手を振り合い笑い合った。

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バスは山陰の鬱蒼とした山々を通り抜け、
山林をかき分けて、目的地に向かって走り続けた。

老婆の携帯からは着信音が鳴り止まなかった。

老婆を気遣う友人からの電話なのだろう。
だが、老婆は通話に応じる事はなかった。

やがて……、
夕闇が夜の闇に景色を変える頃――。

老婆はカーテンを開け、車窓を眺めだした

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闇夜を切り裂く車の疾走音、
川を流れる水の泡のように
現れては消えて行くテールランプの波。

老婆は自らの人生と
車窓の景色を重ね合わせながら、
人生の走馬燈のように
車窓を流れる光景を眺め続けた。

『人生最後の一人旅』

私はそう直感した。

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ムームードメイン

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老婆はドライブインにて買い物をした後、
しっかりとした足取りでバスに乗り込んだ。

老婆は狭い車内の中でも、
他人や椅子とぶつかることはなかった。

その立ち振る舞いには
『最後まで他人に迷惑をかけない』という
決意が滲み出ていた

老婆はバスに戻ると、
車窓に流れる景色の波に
意識を沈ませていった。

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バスは山道から郊外への足を踏み入れた。

ラブホテル、大型倉庫、工場……

郊外ならではの景色が出迎えてくれる。

住宅、販売店、工場兼店舗、ラーメン店。

人通りが増えて来ると共に
街並みは生活感を纏いながら
車窓を走り抜ける。

この景色を通り抜けると、京都市内。
我が故郷だ。

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老婆は、人生最後の旅行に
京都を選んだこの老婆は……
まるで人生の推移を見るかのように
目を細めながら車窓に流れる夜景を
のぞき込んでいた。

祭りのように賑やかな車列の群れ、
着飾った乙女のような繁華街のネオン。

その全てが過去のように通り過ぎ、
人はバスのように
人生という道路を走り抜けていく。

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人は、人生とは……、一体?

どれだけ思い、悩み、苦しんでも、
バスは走る。

乗客達の思い煩いに関わらずに、
バスは定められた行路を
決められた時間内に走る。

『ただ、それだけ』だ。

バスも人生もまた、『ただ、それだけ』なのだ。

喜怒哀楽も、勧善懲悪も、
人生は全てを思い出という
花束に包み込んでいく。

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米子から京都。

バスは多くの景色と街並み、
大勢の人と車とすれ違ってきた。

バスも人もまた、同じだ。

「過」ぎ「去」った過去という幻、
「未」だ「来」ぬ未来という幻、
人は見えない幻に囚われ怯え悩み苦しむ。

『生老病死』

人は運命を受け入れまいと
抗い藻掻き……そして、苦しむ。

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だが、老婆に一片の悩みも苦しみもなかった。
全てを受け入れたが故の
『安らぎ』を身に纏っていた。

人生あるがままに身を任せれば、
思いも煩いも悩みも苦しみもない。

川の流れに従う水のように、
風に全てを任せる雲のように、
ありのままに委ねることができたら、
今の私はどれだけ幸せになれるのだろう。

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私はそんなことを考えながら、
京都の夜景が流れる
車窓の向こう側の神社に両手を合わせた。

『産土様、おかげ様で無事に旅を終えて戻って参りました』

米子から京都。
この六時間少々のバス旅行は、
『人生という長旅を終えた』
そんな気分にさせてくれた旅行だった。

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京都の繁華街のど真ん中でバスは停車した。

老婆はバスを降りると、
電話をかけて
昼間の通話の続きを始めた。

老婆にとって、
旅は……人生という長い旅は、
どのようなものであったのだろう。

その答えは、老婆の笑顔を見ればわかる。
朗らかで安らかな笑顔だ。

幸せとは心が安らかで穏やかであること。

幸せは、人の幸せとは……、一体?

幸せとは『あなたの心が安らかで穏やかなものであること』

どうか、あなたが幸せでありますように☆

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小説『バス』
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小説『黒いカラス』

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早朝は私の通学時間だった

夜も明けきらぬ駅には
夜と朝の住人が
同じ皿の上で葛藤する
絵の具のように混じり合う

私は清濁入り交じった
混雑と雑踏の渦海に
体をねじ込まるようにして
電車へと乗り込んだ

この都会から流れて来た
車両の一角では
黒い男達が眠り込んでいた

草むらのように
ボサボサした金髪
田舎の土壌のように
荒れ果てた顔面

田舎者の素性を隠すように
着込まれた
黒服のスーツ

電車の長椅子を
自分の部屋の
ベットのようにして
寝そべっていられる
田舎者特有の無神経さ

まるで田舎者を
絵に書いたような
粗野で下品な
黒い服の男達だ

この黒い服の男達が
サラリーマンと学生の
群れに覆われて消える頃
私はようやく解放されて
電車を降りることができる

私はこの黒い人でなし達と
同じ車両にいることが
とてつもなく嫌だった

ある日の、明け方

私は地元のうどん店で
朝のジョギングの後の
朝食をとっていた

私の隣のテーブルには
スキーのゴーグルのように
大きなサングラスをした
茶髪の男が一人で黙々と
メールを打っていた

間もなく、顔見知りの男達と
女子大生風の女の
三人連れが店に入ってきた

――いつもの黒服だ!

私は叫びそうになった声を
お茶と一緒に
喉の奥へと流し込んだ

黒服達はサングラス男と
挨拶を交わすように
視線を合わせた後

サングラス男の
前のテーブルへと
着席した

女子大生の両脇には
黒服の男達が
逃げ道を塞ぐように
居座っている

サングラス男は
真っ正面にいる
女子大生を
値踏みするような
目つきで
ゆっくりと“品定め”に
興じている

――女衒の品定めだ!

私はうどんの丼で
顔隠すようにして
黒服の男達の話に
聞き耳を立てた

「お前、今のバイト何やったっけ?」

「カフェ」

女子大生が無表情のまま
携帯でメールを打ちながら
声を放った

黒服Bは
親指と人差し指で
円のマークを形作って
女子大生に見せつける

「ンなトコで働いとっても
 金にならへんやろ」

「お金にならんけど楽しいし」

女子大生が抵抗するように言うと
黒服Bは抵抗を封じるように
声を荒げた

「いや、ちゃうやろ?
 お前、今のバイトで
 『コイツにつくった
 カケ払えるか』て言うとンや」

「……」

女子大生は無言のまま
携帯のメールを打ち続ける

黒服Bは女子大生に念押しするように言う

「もっと、稼げるトコあんで」

女子大生は凍り付いたように
メールを打つ手を止めて
怖々と口を開く

「稼げるトコって……どこなん?」

「○○や」

黒服Bが呟いた瞬間
女子大生は立ち上がって叫んだ

「○○って――、
 アンタらうちを○○に沈める気ぃなン!?」

女子大生の声が店内に響き渡り
女子店員達の視線が黒服達に突き刺さる

無言を貫いていた黒服Aが
店内の空気を察して
立ち上がり静かに口を開いた

「お前コッチ来い」

黒服Aは女子大生の
髪の毛をつかんで
店の入り口へと
引っ張っていく

「ちょっと、何すんの――」

女子大生の後ろからは
黒服Bが逃げ道を塞ぎながら
前へ前へと
店外に追い立てていく
「嫌や言うてるやろぅ!」

「痛い、離してェ――」

女子大生は叫び声と共に
黒服達に前後を挟まれるようにして
店外へと引きずられていった

黒服達は女子大生を
店の外で押し倒して
女子大生に
馬乗りになって
顔面を殴り始めた

黒服が顔面を殴る鈍い音と
女子大生の悲痛な涙声とが
壁の内側から滲むように
店内に漏れ伝わって来る

「キョーイクだ――!」

私は店員を呼び寄せて
事の顛末と併せて
店員に伝えた

「あれ、いいんですか?」

「まあ、本人同士のことですからねぇ……」

女子店員の“大人の対応”に
面食らった私は
詰め寄るように言った

「警察に言わないんですか?」

「まあ、そんなに
 ひどいことも
 されてないですからねぇ……」

――そんなに言いたいなら、ご自分で言えばいいんじゃないですか?

店員の次の一言が
予感できた私は口をつぐんだ

「あの子がなぁ――」

気がつけば……
女子店員達が私を凝視しながら
大声で口走っている

「警察に言わないんですか……やって」

「ほんなん! うちらに言うてもしゃあないやん、なぁ?」

「自分で言うたらええのに、なぁ!」

店外に視線を向けると
黒服Bが窓越しに
私を睨み続けていた

警察に通報されないように
私を監視しているのだろう

気がつけば――、
スキーのゴーグルのように
大きなサングラスをした
茶髪の男も消えている

誰とも一言も言葉を交わさず
風景に溶け込んで
空気のような存在だった
サングラス男がいない

「何処へ行った……」

思わず口をついて出た
私の疑問の答えは
店外にあった。

いつの間にか、
店外には
黒いワンボックスの車が
停車しており

サングラス男は
黒いワンボックスの車のそばで
携帯メールを
打ち続けていた

黒いワンボックスの車が
開いたと同時に

黒服Aは
女子大生の髪をつかんで
車内に放り込み

黒服Bは
逃げようとする女子大生を
車内に押し戻すように
黒いワンボックスの車に
乗り込んだ

「連れ去りだ!」

私の声が誰かに届く前に
黒いワンボックスの車は
走り去って

サングラス男は
車と反対側の方向へと
消えていった。

最後まで『無関係』で
押し通すつもりだな

“偶然”店内で一緒になって
“偶然”車が通りかかった

店内や店外でのことは
“何も覚えていない”で
押し通すつもりだな

心の中で叫んだが
今となっては“後の祭り”だ

黒服達と女子大生を乗せた車は
○○店へと向かって
即日入店(一日体験入店)で
汚れさせられた後

もう後戻りできない
踏み越えてしまったのだからと
因果を含めて観念させて
正式に入店をさせて
一丁上がりとなるのだろう

サングラス男は
入店までの監視役なんだ

「くそっ!」

私は拳を握りしめて
感情を押しつぶすように
唇を噛んだ

黒い服着た
テーブル乞食という
人でなしよ

天を仰いだ店内は
金曜日の夜勤明けの
作業服の男達で
埋まっていった

平日ならば、
この後はサラリーマン、学生、
年金生活者達と
客の入れ替わり続くのだが……

今日は土曜日だ

日常に突如現れた
非日常の現実も
世間にフタをされて
“なかったこと”として
忘れ去られていくのだろう

人でなしの闇から出た
黒い人でなしのような
カラス達は

女の叫び声のように
鳴きながら
青空の向こう側へと
消えていった

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小説『黒いカラス』
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