目次
【古文問題集12】『うれしきもの定期テスト予想対策問題集4～7』【枕草子】
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枕草子（清少納言先生）うれしきもの古文定期テスト予想対策問題
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それぞれの空欄に当てはまる最も適切な語句を記入しなさい。
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（Ａ）は枕草子に（Ｂ）された（Ｃ）の作品である。
枕草子は（Ｄ）中期のが執筆した随筆である
作者は（Ｅ）作家の（Ｆ）といわれている。
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（Ｇ）、（Ｈ）、（Ｉ）とも表記される。
最古の（Ｊ）の写本前田本の蒔絵の箱に（Ｋ）と表記されている。
（Ｌ）などとも表記された。
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（Ｍ）に並ぶ中古文学の双璧である。
枕草子は後世の（Ｎ）・（Ｏ）・（Ｐ）に影響を与えた。
（Ｑ）作の（Ｒ）、（Ｓ）作の（Ｔ）と共に日本三大随筆。
極めて独特な（Ｕ）を用いている。
（Ｖ）に多少の類似が指摘される他は類書は見当たらない。
（Ｖ）とは（Ｗ）の詩人である（Ｘ）の詩集のことである。
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（Ｙ）が（Ｚ ）と（ａ）に（ｂ）を献上した時。
（Ｆ）は（ａ）の下問を受けた。
（Ｆ）は「枕にこそは侍らめ」と即答した。
枕草子の名もそこから来るというのが通説である。
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（ｃ）説
以下の詞を踏まえた（ｄ ）
「（ｅ）ー（ｆ）ー（ｇ）たへの（ｈ）」
（ｉ）説
・（ｊ）、（ｋ）、（ｌ）を（ｍ）した（ｎ）が（ｏ）ため
（ｐ）説
・（ｑ）として（ｒ）にも（ｓ）べき （ｔ）という意味
（ｕ）説
（ｖ）説
未だ（ｗ）はない。
（ｘ）に美しいかさね色を（ｙ）するのに
（ｚ）としての枕草子が用いられた。
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Ａ（ ）Ｂ（ ）Ｃ（ ）Ｄ（ ）
Ｅ（ ）Ｆ（ ）Ｇ（ ）Ｈ（ ）
Ｉ（ ）Ｊ（ ）Ｋ（ ）Ｌ（ ）
Ｍ（ ）Ｎ（ ）Ｏ（ ）Ｐ（ ）
Ｑ（ ）Ｒ（ ）Ｓ（ ）Ｔ（ ）
Ｕ（ ）Ｖ（ ）Ｗ（ ）Ｘ（ ）
Ｙ（ ）Ｚ（ ）
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ａ（ ）ｂ（ ）ｃ（ ）ｄ（ ）
ｅ（ ）ｆ（ ）ｇ（ ）ｈ（ ）
ｉ（ ）ｊ（ ）ｋ（ ）ｌ（ ）
ｍ（ ）ｎ（ ）ｏ（ ）ｐ（ ）
ｑ（ ）ｒ（ ）ｓ（ ）ｔ（ ）
ｕ（ ）ｖ（ ）ｗ（ ）ｘ（ ）
ｙ（ ）ｚ（ ）
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枕草子（清少納言先生）うれしきもの古文定期テスト予想対策問題/解答/解説
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それぞれの空欄に当てはまる最も適切な語句を記入しなさい
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（Ａうれしきもの）は枕草子に（Ｂ収録）された（Ｃ第二百七十六段）の作品である。
枕草子は（Ｄ平安時代）中期のが執筆した随筆である
作者は（Ｅ女流）作家の（Ｆ清少納言）といわれている。
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（Ｇ枕冊子）、（Ｈ枕双紙）、（Ｉ春曙抄）とも表記される。
最古の（Ｊ鎌倉時代）の写本前田本の蒔絵の箱に（Ｋ清少納言枕草子）と表記されている。
（Ｌ清少納言記）などとも表記された。
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（Ｍ源氏物語）に並ぶ中古文学の双璧である。
枕草子は後世の（Ｎ連歌）・（Ｏ俳諧）・（Ｐ仮名草子）に影響を与えた。
（Ｑ鴨長明）作の（Ｒ方丈記）、（Ｓ吉田兼好）作の（Ｔ徒然草）と共に日本三大随筆。
極めて独特な（Ｕ体裁）を用いている。
（Ｖ義山雑纂）に多少の類似が指摘される他は類書は見当たらない。
（Ｖ義山雑纂）とは（Ｗ晩唐）の詩人である（Ｘ李商隠）の詩集のことである。
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（Ｙ内大臣伊周）が（Ｚ 妹中宮定子）と（ａ一条天皇）に（ｂ料紙）を献上した時。
（Ｆ清少納言）は（ａ一条天皇）の下問を受けた。
（Ｆ清少納言）は「枕にこそは侍らめ」と即答した。
枕草子の名もそこから来るというのが通説である。
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ｃ（寝具）説
以下の詞を踏まえた（ｄ洒落 ）
「（ｅしき）ー（ｆ史記）ー（ｇ敷布団）たへの（ｈ枕）」
（ｉ作家用事典）説
・（ｊ歌枕）、（ｋ心得）、（ｌ用語）を（ｍ羅列）した（ｎ章段）が（ｏ多い）ため
（ｐ備忘録）説
・（ｑ備忘録）として（ｒ枕元）にも（ｓ置く）べき （ｔ草子）という意味
（ｕ秘蔵本）説
（ｖ無関係）説
未だ（ｗ通説）はない。
（ｘ栄花物語）に美しいかさね色を（ｙ形容）するのに
（ｚ普通名詞）としての枕草子が用いられた。
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Ａ（うれしきもの）Ｂ（収録）Ｃ（第二百七十六段）Ｄ（平安時代）
Ｅ（女流）Ｆ（清少納言）Ｇ（枕冊子）Ｈ（枕双紙）
Ｉ（春曙抄）Ｊ（鎌倉時代）Ｋ（清少納言枕草子）Ｌ（清少納言記）
Ｍ（源氏物語）Ｎ（連歌）Ｏ（俳諧）Ｐ（仮名草子）
Ｑ（鴨長明）Ｒ（方丈記）Ｓ（吉田兼好）Ｔ（徒然草）
Ｕ（体裁）Ｖ（義山雑纂）Ｗ（晩唐）Ｘ（李商隠）
Ｙ（内大臣伊周）Ｚ（ 妹中宮定子）
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ａ（一条天皇）ｂ（料紙）ｃ（寝具）ｄ（洒落 ）
ｅ（しき）ｆ（史記）ｇ（敷布団）ｈ（枕）
ｉ（作家用事典）ｊ（歌枕）ｋ（心得）ｌ（用語）
ｍ（羅列）ｎ（章段）ｏ（多い）ｐ（備忘録）
ｑ（備忘録）ｒ（枕元）ｓ（置く）ｔ（草子）
ｕ（秘蔵本）ｖ（無関係）ｗ（通説）ｘ（栄花物語）
ｙ（形容）ｚ（普通名詞）
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枕草子（清少納言先生）。うれしきもの古文定期テスト対策問題
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遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、
身にやむごとなく思ふ人の①なやむを聞きて、
「②いかにいかに。」と、おぼつかなきことを③嘆くに④おこたりたる由、
消息聞くも、いとうれし。
思ふ人の、人にほめられ、⑤やむごとなき人などの、
口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、人と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。
自らの上にはまだ知らぬことなれと、
なほ思ひやるよ。
いたううち解けぬ人の言ひたる古き言の、
知らぬを聞きいでたるもうれし。
のちに物の中などにて見出でたるは、
ただをかしう、
「これにこそありけれ。」と、
かの言ひたりし人ぞをかしき。
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問一 「①なやむ」を現代仮名遣いにしなさい
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「 」
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問二 「②いかにいかに」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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ア どうなのか
イ 蟹がでた蟹がでた
ウ カニの化け物
エ 蟹だ蟹だと嘆きながら
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問二 何を「③嘆く」のか。
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ア 悪い夢を見てしまい不安に思っていること
イ 自分が大切に思っていた人が遠くへ行ってしまったこと
ウ 周りと自分の違いに気づいてしまったこと
エ 様子がよくわからず気がかりなこと
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問三 「④おこたりたる由」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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ア 怒っていた
イ 怒られた
ウ 病気が全快した
エ 泣くのをやめた
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問四 「⑤やむごとなき人」を現代仮名遣いにしてひらがなで書け
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「 」
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問五 「⑤やむごとなき人」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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ア 身分の高い人
イ どうしようもない人
ウ どうでもいい人
エ やむを得ない事情のある人
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枕草子（清少納言先生）。うれしきもの古文定期テスト対策問題/解答/解説
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遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、
身にやむごとなく思ふ人の①なやむを聞きて、
「②いかにいかに。」と、おぼつかなきことを③嘆くに④おこたりたる由、
消息聞くも、いとうれし。
思ふ人の、人にほめられ、⑤やむごとなき人などの、
口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、人と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。
自らの上にはまだ知らぬことなれと、
なほ思ひやるよ。
いたううち解けぬ人の言ひたる古き言の、
知らぬを聞きいでたるもうれし。
のちに物の中などにて見出でたるは、
ただをかしう、
「これにこそありけれ。」と、
かの言ひたりし人ぞをかしき。
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問一 「①なやむ」を現代仮名遣いにしなさい
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「なやん」
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問二 「②いかにいかに」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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「ア」 どうなのか
イ 蟹がでた蟹がでた
ウ カニの化け物
エ 蟹だ蟹だと嘆きながら
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問二 何を「③嘆く」のか。
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ア 悪い夢を見てしまい不安に思っていること
イ 自分が大切に思っていた人が遠くへ行ってしまったこと
ウ 周りと自分の違いに気づいてしまったこと
「エ」 様子がよくわからず気がかりなこと
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問三 「④おこたりたる由」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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ア 怒っていた
イ 怒られた
「ウ」 病気が全快した
エ 泣くのをやめた
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問四 「⑤やむごとなき人」を現代仮名遣いにしてひらがなで書け
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「やんごとなきひと」
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問五 「⑤やむごとなき人」の意味を選択肢から選んで○をつけよ
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ア 身分の高い人
イ どうしようもない人
ウ どうでもいい人
「エ」 やむを得ない事情のある人
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枕草子（清少納言先生）。うれしきもの古文小テスト対策問題
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「①」の破り捨てたる文を継ぎて見るに、同じ続きをあまたくだり見続けたる。
「いかならむ。」と思ふ夢を見て、「おそろし。」と胸つぶるるに、
ことにもあらず合はせなしたる、いとうれし。
「②」の御前に、「③」あまたさぶらふ折、昔ありけることにもあれ、
今聞こしめし、世に言ひけることにもあれ、語らせたまふを、
「④」に御覧じ合はせてのたまはせたる、いとうれし。
遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、身にやむごとなく
「⑤」のなやむを聞きて、「いかにいかに。」と、おぼつかなきことを嘆くに、
おこたりたる由、消息聞くも、いとうれし。
「⑤」の、「①」にほめられ、
「⑥やむごとなき人」などの、口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、「①」と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。自らの上にはまだ知らぬことなれと、なほ思ひやるよ。
いたう「⑦」の言ひたる古き言の、知らぬを聞きいでたるもうれし。
のちに物の中などにて見出でたるは、ただをかしう、「これにこそありけれ。」と、
「⑧」ぞをかしき。
みちのくに紙、ただのも、よき得たる。
「⑨」の、歌の本末問ひたるに、ふとおぼえたる、「④」ながらうれし。
常におぼえたることも、また「①」の問ふに、清う忘れてやみぬるをりぞ多かる。
とみにて求むる物見出でたる。
物合はせ、なにくれと挑むことに勝ちたる、いかでかうれしからざらむ。
また、「④」はなど思ひて「⑩」謀り得たる。
女どちよりも、男はまさりてうれし。
「これが答は必ずせむと思ふらむ。」と、
常に心づかひせらるるもをかしきに、いとつれなく、
なにとも思ひたらぬさまにてたゆめ過ぐすも、またをかし。
にくき者のあしき目見るも、「罪や得らむ。」と思ひながら、またうれし。
もののをりに衣打たせにやりて、「いかならむ。」と思ふに、清らにて得たる。
日ごろ、月ごろ、しるきことありて、悩みわたるが、おこたりぬるもうれし。
「⑤」の上は、わが身よりもまさりてうれし。
「⑪」に「③」所もなくゐたるに、今のぼりたるは、
少し遠き柱もとなどにゐたるを、とく御覧じつけて、「こち。」と仰せらるれば、
道あけて、いと近う召し入れられたるこそうれしけれ。
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① 「 」
② 「 」
③ 「 」
④ 「 」
⑤ 「 」
⑥ 「 」
⑦ 「 」
⑧ 「 」
⑨ 「 」
⑩ 「 」
⑪ 「 」
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我・思ふ人・うち解けぬ人・かの言ひたりし人
人・よき人・やむごとなき人・はづかしき人
したり顔なる人・人々・御前
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枕草子（清少納言先生）うれしきもの古文小テスト対策問題/解答/解説
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「①人」の破り捨てたる文を継ぎて見るに、同じ続きをあまたくだり見続けたる。
「いかならむ。」と思ふ夢を見て、「おそろし。」と胸つぶるるに、
ことにもあらず合はせなしたる、いとうれし。
「②よき人」の御前に、「③人々」あまたさぶらふ折、昔ありけることにもあれ、
今聞こしめし、世に言ひけることにもあれ、語らせたまふを、
「④我」に御覧じ合はせてのたまはせたる、いとうれし。
遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、身にやむごとなく
「⑤思ふ人」のなやむを聞きて、「いかにいかに。」と、おぼつかなきことを嘆くに、
おこたりたる由、消息聞くも、いとうれし。
「⑤思ふ人」の、「①人」にほめられ、
「⑥やむごとなき人」などの、口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、「①人」と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。自らの上にはまだ知らぬことなれと、なほ思ひやるよ。
いたう「⑦うち解けぬ人」の言ひたる古き言の、知らぬを聞きいでたるもうれし。
のちに物の中などにて見出でたるは、ただをかしう、「これにこそありけれ。」と、
「⑧かの言ひたりし人」ぞをかしき。
みちのくに紙、ただのも、よき得たる。
「⑨はづかしき人」の、歌の本末問ひたるに、ふとおぼえたる、「④我」ながらうれし。
常におぼえたることも、また「①人」の問ふに、清う忘れてやみぬるをりぞ多かる。
とみにて求むる物見出でたる。
物合はせ、なにくれと挑むことに勝ちたる、いかでかうれしからざらむ。
また、「④我」はなど思ひて「⑩したり顔なる人」謀り得たる。
女どちよりも、男はまさりてうれし。
「これが答は必ずせむと思ふらむ。」と、
常に心づかひせらるるもをかしきに、いとつれなく、
なにとも思ひたらぬさまにてたゆめ過ぐすも、またをかし。
にくき者のあしき目見るも、「罪や得らむ。」と思ひながら、またうれし。
もののをりに衣打たせにやりて、「いかならむ。」と思ふに、清らにて得たる。
日ごろ、月ごろ、しるきことありて、悩みわたるが、おこたりぬるもうれし。
「⑤思ふ人」の上は、わが身よりもまさりてうれし。
「⑪御前」に「③人々」所もなくゐたるに、今のぼりたるは、
少し遠き柱もとなどにゐたるを、とく御覧じつけて、「こち。」と仰せらるれば、
道あけて、いと近う召し入れられたるこそうれしけれ。
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①「人」
②「よき人」
③「人々」
④「我」
⑤「思ふ人」
⑥「やむごとなき人」
⑦「うち解けぬ人」
⑧「かの言ひたりし人」
⑨「はづかしき人」
⑩「したり顔なる人」
⑪「御前」
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我・思ふ人・うち解けぬ人・かの言ひたりし人
人・よき人・やむごとなき人・はづかしき人
したり顔なる人・人々・御前
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枕草子（清少納言先生）うれしきもの古文定期テスト対策問題
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うれしきもの。まだ見ぬ物語の一を見て、
「いみじうゆかし。」とのみ思ふが、
残り見出でたる。さて、①心劣りするやうもありかし。
人の破り捨てたる文を継ぎて見るに、
同じ続きをあまたくだり見続けたる。
「いかならむ。」と思ふ夢を見て、
「②おそろし。」と胸つぶるるに、
ことにもあらず③合はせなしたる、いとうれし。
よき人の御前に、人々あまたさぶらふ折、
昔ありけることにもあれ、
今聞こしめし、世に言ひけることにもあれ、④語らせたまふを、
我に御覧じ合はせてのたまはせたる、いとうれし。
遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、
身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、「⑤いかにいかに。」と、
おぼつかなきことを嘆くに、おこたりたる由、
消息聞くも、いとうれし。
思ふ人の、人に⑥ほめられ、やむごとなき人などの、
口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、人と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。
自らの上には⑦まだ知らぬことなれと、
なほ思ひやるよ。
いたううち解けぬ人の言ひたる古き言の、
知らぬを聞きいでたるもうれし。
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問一 何に対して「①心劣り」したのか選択肢から選んで○をつけよ
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ア うれしいもの
イ 物語の一巻
ウ 物語の残りの巻
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問二 何が「②おそろし」いのか。選択肢から選んで○をつけよ
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ア 人
イ 夢
ウ 文
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問三 「③合はせなしたる」を現代仮名遣いにひらがなで書きなさい
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「 」
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問四 「④語らせたまふ」たのは誰か。選択肢から選んで○をつけよ
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ア よき人
イ 御前
ウ 人々
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問五 「⑤いかにいかに。」と思っている人がいる場所を書け
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「 」
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問六 「⑥ほめられ」たのは誰か。選択肢から選んで○をつけよ
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ア 思ふ人
イ 人
ウ やむごとなき人
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問七 誰が「⑦まだ知らぬ」のか。選択肢から選んで○をつけよ
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ア 人
イ 自ら
ウ いたううち解けぬ人
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枕草子（清少納言先生）うれしきもの古文定期テスト対策問題/解答/解説
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うれしきもの。まだ見ぬ物語の一を見て、
「いみじうゆかし。」とのみ思ふが、
残り見出でたる。さて、①心劣りするやうもありかし。
人の破り捨てたる文を継ぎて見るに、
同じ続きをあまたくだり見続けたる。
「いかならむ。」と思ふ夢を見て、
「②おそろし。」と胸つぶるるに、
ことにもあらず③合はせなしたる、いとうれし。
よき人の御前に、人々あまたさぶらふ折、
昔ありけることにもあれ、
今聞こしめし、世に言ひけることにもあれ、④語らせたまふを、
我に御覧じ合はせてのたまはせたる、いとうれし。
遠き所はさらなり、同じ都のうちながらも隔たりて、
身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞きて、「⑤いかにいかに。」と、
おぼつかなきことを嘆くに、おこたりたる由、
消息聞くも、いとうれし。
思ふ人の、人に⑥ほめられ、やむごとなき人などの、
口惜しからぬ者におぼしのたまふ。
ものの折、もしは、人と言ひかはしたる歌の聞こえて、
打ち聞きなどに書き入れらるる。
自らの上には⑦まだ知らぬことなれと、
なほ思ひやるよ。
いたううち解けぬ人の言ひたる古き言の、
知らぬを聞きいでたるもうれし。
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問一 何に対して「①心劣り」したのか選択肢から選んで○をつけよ
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ア うれしいもの
イ 物語の一巻
「ウ」 物語の残りの巻
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問二 何が「②おそろし」いのか。選択肢から選んで○をつけよ
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ア 人
「イ」 夢
ウ 文
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問三 「③合はせなしたる」を現代仮名遣いにひらがなで書きなさい
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「あわせなしたる」
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問四 「④語らせたまふ」たのは誰か。選択肢から選んで○をつけよ
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「ア」 よき人
イ 御前
ウ 人々
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問五 「⑤いかにいかに。」と思っている人がいる場所を書け
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「都（同じ都のうちながらー同じ都の中でも）」
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問六 「⑥ほめられ」たのは誰か。選択肢から選んで○をつけよ
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「ア」 思ふ人
イ 人
ウ やむごとなき人
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問七 誰が「⑦まだ知らぬ」のか。選択肢から選んで○をつけよ
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ア 人
「イ」 自ら
ウ いたううち解けぬ人
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☆古文問題集次回の記事です☆
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☆古文問題集前回の記事です☆
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