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【羅生門38】『大学入試予想対策問題集解答解説25ー27』【芥川龍之介】

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目次

【羅生門38】『大学入試予想対策問題集解答解説25ー27』【芥川龍之介】

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羅生門(芥川龍之介先生)板書/解説/語句まとめ

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☆全体の構成

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四段構成

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☆第一段落(或日あるひの暮方~下の段に踏みかけた。)

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☆あらすじ

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ある晩の秋の日の暮れ方。

さびれ果てた都の大通りの
南端にそびえる羅生門。
一人の若い下人がたたずんでいた。

下人は主人から暇を出され、
飢え死にするか、盗人になるか、
思案していた。

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☆時刻

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ある日の夕暮れ。
次第に夕闇が深まる。

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☆場面

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羅生門の下(柱の間)。
下人が雨やみを待っている。

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☆第二段落(それから、何分かの~忘れているのである。)

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☆あらすじ

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下人は一夜を明かそうと
門の上の楼へとはしごを登る途中で、
老婆が門の中に火をともして
かがみこんでいるのを見つけた。

下人は恐れと好奇心にかられて
老婆を見ていた。
老婆は死人の髪の毛を抜いていた。

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☆時刻

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それから、何分かの後。
夜。

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☆場面

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楼の上へ出るはしごの途中。
下人が上の様子をうかがっている。

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☆第三段落(そこで、下人は、~意味のことを言った。)

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☆あらすじ

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下人は悪への憎悪にかられて
老婆をつかまえた。
下人は老婆に髪の毛をぬくわけを
たずねる。

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☆時刻

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夜。

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☆場面

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楼の上。
下人が老婆を捕らえて、引剥をした。

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☆第四段落(下人は、太刀を鞘に~働きに急いでゐた。)

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☆あらすじ

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老婆は飢え死にしない為には
仕方がないと下人に弁解をした。

下人は、その弁解を聞くと、
老婆の着物をはいで、
暗闇に行方をくらました。

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☆時刻

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まもなく。
黒洞々たる夜。

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☆場面

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羅生門の上と下。
老婆が楼の上から下を
のぞき込んだ。

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☆第一段落板書(或日あるひの暮方~下の段に踏みかけた。)

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☆時間

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ある日の暮れ方
昼間と夜との境界線。

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☆時代

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平安時代末期。
時代の境界線。

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☆季節

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晩秋。
きりぎりす(コオロギ)がいる。
火桶がほしい寒さ。(火桶の火が欲しいほど寒い)
季節の境界線。

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☆人物

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☆一人の下人

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☆下人とは

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金銭で売買される奴隷。

平安時代は寺家や貴族や
武士や名主等に隷属する
家内奴隷的存在。

農耕や雑役や軍役等に駆使された。

所領田畠や家屋、家畜と同様に
譲与、売買、質入れの対象。

土地を給与されることはない。

下人のほうが所従より隷属度が強い。

下人に子が生まれると、
その子は母に付けて譲与、売買。

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☆下人の気持ち

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支配されるままで、主体性がない。

   ↓「盗人になる勇気が出ない」

老婆の生死を支配した時の
気持ちの伏線になる。

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☆下人の様子

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☆にきびがある。

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若い。
十五~十八才。
子供と大人の境界線。

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☆四、五日前に暇を出された。

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暇を出す=使用人などをやめさせる。

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☆京都の衰微の余波。

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衰微=おとろえ弱ること。
余波=とばしり。あおり。影響。
正しくは、「元下人」である。
サンチマンタリスム(感傷的な気分)

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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題25

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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下人はそこで、
腰にさげた聖柄の太刀が盖走らないように気をつけながら、
わら草履をはいた足を、そのはしごのいちばん下の段へ踏みかけた。

「A」何分かの後である。

羅生門の楼の上へ出る、幅の広い梯子の中段に、
①一人の男が、猫のように身をちぢめて、
息を殺しながら、上の様子をうかがっていた。

楼の上からさす火の光が、
かすかに、その男の右のほおをぬらしている。

②短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのあるほおである
下人は、はじめから、この上にいる者は、死人ばかりだと③たかをくくっていた

「B」梯子を二、三段上ってみると、
上ではだれか火をとぼして、しかもその火をそこここと、動かしているらしい。

これは、その濁った、黄色い光が、
隅々に蜘蛛の巣をかけた天井裏に、揺れながら映ったので、
④すぐにそれと知れたのである

⑤この雨の夜に、この羅生門の上で
火をともしているからは、どうせただの者ではない。

下人は、やもりのように足音をぬすんで、
「C」急な梯子をいちばん上の段まで這うようにして上りつめた。

そうして体をできるだけ、平らにしながら、
頸をできるだけ前へ出して、恐る恐る、楼の内をのぞいてみた。

見ると、楼の内には、うわさに聞いたとおり、
幾つかの ⑥死骸が、無造作に棄ててあるが、
火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。

ただ、おぼろげながら知れるのは、
その中に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるということである。
もちろん、中には女も男もまじっているらしい。

「D」その死骸は皆、それが、かつて、
生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、
土をこねて造った人形のように、
口を開いたり手を延ばしたりして、ごろごろ床の上にころがっていた。

「E」肩とか胸とかの高くなっている部分に、
ぼんやりした火の光をうけて、
低くなっている部分の影をいっそう暗くしながら、
永久におしのごとく黙っていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問1 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア それなら、
イ それから、
ウ だから、 
エ そうして、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問2 これまで主人公「下人」と呼んできたが、
  「①一人の男」と新たに呼びなおしている効果を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア 下人を改めて読者に印象づけることによって場面を転換し、緊張感を出す効果
イ 別の人間であるかのように錯覚させ、読者を混乱させる効果
ウ 「下人」と呼んだり「一人の男」と読んだりして文章に変化をもたせる効果
エ 下人であることを読者にいったん忘れさせ、改めて一人の男として登場させる効果

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問3「②短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのあるほおである」の
  「にきび」はどのような効果があるのか二十字以内説明せよ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                」
問4「③たかをくくっていた」の意味を
  選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア 先入観をもってことに臨んでいた
イ 不思議なことだと驚いていた
ウ たいしたことはないと思って見くびっていた
エ 恐ろしさのあまり震えていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問5 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア それなら、
イ それから、 
ウ それが、
エ そうして、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問6「④すぐにそれと知れたのである」の
  「それ」の指示内容を答えなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


                                 」
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問7「⑤この雨の夜に、この羅生門の上で」は、
  どのような事を強調しているのか十五字以内で説明しなさい。
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「                              」

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問8 空欄Cに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア ようやく、
イ 苦労の末に、 
ウ やっとの思いで、
エ やっと、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問9「⑥死骸が」とあるように、ここでは、「死人」ではなく、
  「死骸」が繰り返し使われているが、
  それはどういう印象強めようとしているのか文中の語を使って説明せよ。
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                                  」

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問10 空欄Dに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア それなら
イ それから、 
ウ それが
エ そうして、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問11 空欄Dに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア つまり、
イ それから、 
ウ それが、
エ しかも、 

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題/解答/解説25

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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下人はそこで、
腰にさげた聖柄の太刀が盖走らないように気をつけながら、
わら草履をはいた足を、そのはしごのいちばん下の段へ踏みかけた。

「A」何分かの後である。

羅生門の楼の上へ出る、幅の広い梯子の中段に、
①一人の男が、猫のように身をちぢめて、
息を殺しながら、上の様子をうかがっていた。

楼の上からさす火の光が、
かすかに、その男の右のほおをぬらしている。

②短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのあるほおである
下人は、はじめから、この上にいる者は、死人ばかりだと③たかをくくっていた

「B」梯子を二、三段上ってみると、
上ではだれか火をとぼして、しかもその火をそこここと、動かしているらしい。

これは、その濁った、黄色い光が、
隅々に蜘蛛の巣をかけた天井裏に、揺れながら映ったので、
④すぐにそれと知れたのである

⑤この雨の夜に、この羅生門の上で
火をともしているからは、どうせただの者ではない。

下人は、やもりのように足音をぬすんで、
「C」急な梯子をいちばん上の段まで這うようにして上りつめた。

そうして体をできるだけ、平らにしながら、
頸をできるだけ前へ出して、恐る恐る、楼の内をのぞいてみた。

見ると、楼の内には、うわさに聞いたとおり、
幾つかの ⑥死骸が、無造作に棄ててあるが、
火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。

ただ、おぼろげながら知れるのは、
その中に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるということである。
もちろん、中には女も男もまじっているらしい。

「D」その死骸は皆、それが、かつて、
生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、
土をこねて造った人形のように、
口を開いたり手を延ばしたりして、ごろごろ床の上にころがっていた。

「E」肩とか胸とかの高くなっている部分に、
ぼんやりした火の光をうけて、
低くなっている部分の影をいっそう暗くしながら、
永久におしのごとく黙っていた。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
問1 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
「イ」 それから、
ウ だから、 
エ そうして、

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問2 これまで主人公「下人」と呼んできたが、
  「①一人の男」と新たに呼びなおしている効果を選択肢から選んで○をつけなさい。
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「ア」 下人を改めて読者に印象づけることによって場面を転換し、緊張感を出す効果
イ 別の人間であるかのように錯覚させ、読者を混乱させる効果
ウ 「下人」と呼んだり「一人の男」と読んだりして文章に変化をもたせる効果
エ 下人であることを読者にいったん忘れさせ、改めて一人の男として登場させる効果

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問3「②短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのあるほおである」の
  「にきび」はどのような効果があるのか二十字以内説明せよ
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「青年である下人により現実性を与える効果。(二十文字)」

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☆問3解説
「にきび」は若さの象徴であり、
身体の特徴を描くのは現実性の描写である

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問4「③たかをくくっていた」の意味を
  選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア 先入観をもってことに臨んでいた
イ 不思議なことだと驚いていた
「ウ」 たいしたことはないと思って見くびっていた
エ 恐ろしさのあまり震えていた。

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問5 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
イ それから、 
「ウ」 それが、
エ そうして、

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問6「④すぐにそれと知れたのである」の
  「それ」の指示内容を答えなさい。
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「上でだれかが火をとぼして、
 その火をそここことうごかしているらしこと。」

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☆問6解説
指示内容を確認するには、
指示語に代入して意味が通じるものを選ぶこと

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問7「⑤この雨の夜に、この羅生門の上で」は、
  どのような事を強調しているのか十五字以内で説明しなさい。
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「この場面が不気味であること (十三文字)」

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問8 空欄Cに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア ようやく、
イ 苦労の末に、 
ウ やっとの思いで、
「エ」 やっと、

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問9「⑥死骸が」とあるように、ここでは、「死人」ではなく、
  「死骸」が繰り返し使われているが、
  それはどういう印象強めようとしているのか文中の語を使って説明せよ。
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「土でこねて造った人形のように死体がごろごろ床の上に転がっていたこと」

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問10 空欄Dに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら
イ それから、 
ウ それが
「エ」 そうして、

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問11 空欄Dに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア つまり、
イ それから、 
ウ それが、
「エ」 しかも、 

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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題26

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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そうして、その死骸は皆、それが、かつて、
生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、
①土をこねて造った人形のように、口を開いたり手を延ばしたりして、
ごろごろ床の上にころがっていた。

しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、
ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影をいっそう暗くしながら、
永久におしのごとく黙っていた。

下人は、それらの死骸の腐乱した臭気に思わず、鼻を覆った。
「A」その手は、次の瞬間には、もう鼻を覆うことを忘れていた。
②ある強い感情が、
ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからである。

下人の目は、 そのとき、初めて、
その死骸の中にうずくまっている人間を見た。

檜皮色の着物を着た、背の低い、やせた、
白髪頭の、猿のような老婆である。

③その老婆は、右の手に火をともした松の木切れを持って、
その死骸の一つの顔をのぞき込むように眺めていた。
髪の毛の長いところを見ると、たぶん女の死骸であろう。

下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、
暫時は息をするのさえ忘れていた。
旧記の記者の語を借りれば、
④頭身の毛も太る」ように感じたのである。

「B」 老婆は、松の木切れを、床板の間に挿して、
それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、
ちょうど、猿の親が猿の子のしらみを取るように、
その長い髪の毛を一本ずつ抜き始めた。

髪は手に従って抜けるらしい。
その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、
下人の心からは、恐怖が少しずつ消えていった。

そうして、それと同時にこの老婆に対する
⑤激しい憎悪が、少しずつ動いてきた。

――いや、この老婆に対すると言っては、語弊があるかもしれない。
むしろ、あらゆる悪に対する反感が、
一分ごとに強さを増してきたのである。

このとき、だれかがこの下人に、さっき門の下でこの男が考えていた、
飢え死にをするか盗人になるかという問題を、改めて持ち出したら、
おそらく下人は、なんの未練もなく、飢え死にを選んだことであろう。

それほど、この男の悪を憎む心は、
老婆の床に挿した松の木切れのように、
勢いよく燃え上がり出していたのである。

下人には、もちろん、
なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。

したがって、合理的には、
それを善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった。

しかし下人にとっては、
この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、
それだけですでに⑥許すべからざる悪であった。

もちろん、下人は、さっきまで、
自分が、盗人になる気でいたことなぞは、とうに忘れているのである。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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問1「①土をこねて造った人形のように」で
   使われている修辞法の名を答えなさい。
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「                   」

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問2 何が「①土をこねて造った人形のよう」なのか。
   本文から二文字で抜き出しなさい。
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「                   」

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問3 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
イ しかし、 
ウ だから、
エ そうして、

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問4「②ある強い感情」とはどのような感情か。
   文中から最も適当なもの抜き出して答えなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「                   」

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問5「③その老婆」はどんな動物に例えられているか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「                   」

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問6「④頭身の毛も太る」とはどういうことか、
   二十字以内で説明しなさい。
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「                   」

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問7 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア そうして、
イ しかし、 
ウ すると、
エ だけれども、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問8 「⑤激しい憎悪」が生じてきた理由を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア 直感的な正義感
イ 幼稚な反発心
ウ 素朴な嫉妬心 
エ 不気味さえの恐怖心

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問9 下人がは合理的に判断できないのに老婆の行為を
   「⑥許すべからざる悪」と断定したのはなぜか。
   本文中の語句を用いて五〇字以内で記せ。
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「                  
                         」

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題/解答/解説26

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一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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そうして、その死骸は皆、それが、かつて、
生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、
①土をこねて造った人形のように、口を開いたり手を延ばしたりして、
ごろごろ床の上にころがっていた。

しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、
ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影をいっそう暗くしながら、
永久におしのごとく黙っていた。

下人は、それらの死骸の腐乱した臭気に思わず、鼻を覆った。
「A」その手は、次の瞬間には、もう鼻を覆うことを忘れていた。
②ある強い感情が、
ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからである。

下人の目は、 そのとき、初めて、
その死骸の中にうずくまっている人間を見た。

檜皮色の着物を着た、背の低い、やせた、
白髪頭の、猿のような老婆である。

③その老婆は、右の手に火をともした松の木切れを持って、
その死骸の一つの顔をのぞき込むように眺めていた。
髪の毛の長いところを見ると、たぶん女の死骸であろう。

下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、
暫時は息をするのさえ忘れていた。
旧記の記者の語を借りれば、
④頭身の毛も太る」ように感じたのである。

「B」 老婆は、松の木切れを、床板の間に挿して、
それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、
ちょうど、猿の親が猿の子のしらみを取るように、
その長い髪の毛を一本ずつ抜き始めた。

髪は手に従って抜けるらしい。
その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、
下人の心からは、恐怖が少しずつ消えていった。

そうして、それと同時にこの老婆に対する
⑤激しい憎悪が、少しずつ動いてきた。

――いや、この老婆に対すると言っては、語弊があるかもしれない。
むしろ、あらゆる悪に対する反感が、
一分ごとに強さを増してきたのである。

このとき、だれかがこの下人に、さっき門の下でこの男が考えていた、
飢え死にをするか盗人になるかという問題を、改めて持ち出したら、
おそらく下人は、なんの未練もなく、飢え死にを選んだことであろう。

それほど、この男の悪を憎む心は、
老婆の床に挿した松の木切れのように、
勢いよく燃え上がり出していたのである。

下人には、もちろん、
なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。

したがって、合理的には、
それを善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった。

しかし下人にとっては、
この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、
それだけですでに⑥許すべからざる悪であった。

もちろん、下人は、さっきまで、
自分が、盗人になる気でいたことなぞは、とうに忘れているのである。

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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問1「①土をこねて造った人形のように」で
   使われている修辞法の名を答えなさい。
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「直喩」

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☆問1解説 
直喩(直喩)とは
「~ように」を用いた比喩(ひゆ)のこと

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問2 何が「①土をこねて造った人形のよう」なのか。
   本文から二文字で抜き出しなさい。
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「死骸」

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問3 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
「イ」 しかし、 
ウ だから、
エ そうして、

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問4「②ある強い感情」とはどのような感情か。
   文中から最も適当なもの抜き出して答えなさい。
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「六分の恐怖と四分の好奇心」

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☆問4解説
下人は死骸を見て、
「下人は、六分の恐怖と四分の好奇心」という感情に襲われた。

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問5「③その老婆」はどんな動物に例えられているか。
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「猿」

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☆問5解説
檜皮色の着物を着た、背の低い、
やせた、白髪頭の、猿のような老婆である。

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問6「④頭身の毛も太る」とはどういうことか、
   二十字以内で説明しなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「恐怖のため全身の毛がよだつこと。(17字)」

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問7 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ア そうして、
イ しかし、 
「ウ」 すると、
エ だけれども、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問8 「⑤激しい憎悪」が生じてきた理由を選択肢から選んで○をつけなさい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ア」 直感的な正義感
イ 幼稚な反発心
ウ 素朴な嫉妬心 
エ 不気味さえの恐怖心

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問9 下人がは合理的に判断できないのに老婆の行為を
   「⑥許すべからざる悪」と断定したのはなぜか。
   本文中の語句を用いて五〇字以内で記せ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「雨の夜に、羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、
 それだけで悪であると直感したから(45字)」

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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題27

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一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
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下人は、太刀を鞘におさめて、
その太刀の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。

もちろん、右の手では、
赤く頬にうみを持った大きなにきびを気にしながら、聞いているのである。

「A」これを聞いているうちに、
下人の心には、①ある勇気が生まれてきた。

それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。

「B」また、さっきこの門の上へ上がって、
この老婆を捕らえた時の勇気とは、
全然、反対な方向に動こうとする勇気である。

下人は、飢え死にをするか盗人になるかに、
迷わなかったばかりではない。

その時の、この男の心持ちから言えば、
飢え死になどということは、ほとんど、考えることさえできないほど、
意識の外に追い出されていた。

「きっと、そうか。」

老婆の話が終わると、
下人は②あざけるような声で念を押した。

そうして、一足前へ出ると、
不意に右の手をにきびから離して、
老婆の襟髪をつかみながら、 ③噛みつくように、こう言った。

④では、おれが引剥をしようと恨むまいな。
おれもそうしなければ、飢え死にをする体なのだ
。」

下人は、すばやく、老婆の着物をはぎとった。

それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。
梯子の口までは、わずかに五歩を数えるばかりである。

下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、
またたくまに急なはしごを⑤夜の底へかけ下りた。

⑥しばらく、死んだように倒れていた老婆が、
死骸の中から、その裸の体を起こしたのは、
⑦それからまもなくのことである。

老婆は、つぶやくような、
うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、
はしごの口まで、はっていった。

そうして、そこから、
短い白髪をさかさまにして、門の下をのぞきこんだ。
外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。

⑧下人の行方は、だれも知らない

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問1 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
イ しかし、 
ウ だから、
エ そうして、

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問2「①ある勇気」とは、どんな勇気か。
   本文中の言葉を用いて十文字以内で答えなさい。
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「                       」

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問3 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
イ しかし、
ウ だから、
エ そうして、

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問4 下人に老婆を「②あざけるような」心情が生まれたのはなぜか。
   選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア 老婆の話の内容が矛盾に満ちていて、論外だと思ったから
イ 老婆の話の内容が、老婆の着物を奪う理由となったから
ウ 老婆の話が死人への悪口だけで、全く説得力がないから
エ 老婆の話には矛盾はないが、とうてい容認できないから

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問5「③噛みつくように」から読み取れるものとして
  次のカッコの中に、アは名詞、イは動詞を記入しなさい。。
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下人が、老婆にア「     」を寄せ、
強くイ「      」ようす。

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問6 下人が「④では、おれが……飢え死にをする体なのだ」と
   言った理由を説明せよ。
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「                      
                        
                           」
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問7「⑤夜の底」は何を象徴するものか、
  「人生」という語を使って十文字以内で答えなさい。
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「                       」

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問8「⑥しばらく」、「⑦それからまもなく」は、
   何からの時間の経過を表しているか、それぞれ説明せよ。
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⑥ しばらく「                       」
⑦それからまもなく「                       」

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問9「⑧下人の行方は、だれも知らない」とあるが、
   あなたが考える下人の行方を、根拠を示しながら説明しなさい。。
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「                       」

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羅生門(芥川龍之介先生)現代文高校入試模擬試験問題/解答/解説27

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一、次の文を読んで後の設問に答えなさい
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下人は、太刀を鞘におさめて、
その太刀の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。

もちろん、右の手では、
赤く頬にうみを持った大きなにきびを気にしながら、聞いているのである。

「A」これを聞いているうちに、
下人の心には、①ある勇気が生まれてきた。

それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。

「B」また、さっきこの門の上へ上がって、
この老婆を捕らえた時の勇気とは、
全然、反対な方向に動こうとする勇気である。

下人は、飢え死にをするか盗人になるかに、
迷わなかったばかりではない。

その時の、この男の心持ちから言えば、
飢え死になどということは、ほとんど、考えることさえできないほど、
意識の外に追い出されていた。

「きっと、そうか。」

老婆の話が終わると、
下人は②あざけるような声で念を押した。

そうして、一足前へ出ると、
不意に右の手をにきびから離して、
老婆の襟髪をつかみながら、 ③噛みつくように、こう言った。

④では、おれが引剥をしようと恨むまいな。
おれもそうしなければ、飢え死にをする体なのだ
。」

下人は、すばやく、老婆の着物をはぎとった。

それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。
梯子の口までは、わずかに五歩を数えるばかりである。

下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、
またたくまに急なはしごを⑤夜の底へかけ下りた。

⑥しばらく、死んだように倒れていた老婆が、
死骸の中から、その裸の体を起こしたのは、
⑦それからまもなくのことである。

老婆は、つぶやくような、
うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、
はしごの口まで、はっていった。

そうして、そこから、
短い白髪をさかさまにして、門の下をのぞきこんだ。
外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。

⑧下人の行方は、だれも知らない

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問1 空欄Aに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
「イ」 しかし、 
ウ だから、
エ そうして、

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問2「①ある勇気」とは、どんな勇気か。
   本文中の言葉を用いて十文字以内で答えなさい。
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「盗人になる勇気(7字)」

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問3 空欄Bに入る語句を選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア それなら、
イ しかし、
ウ だから、
「エ」 そうして、

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問4 下人に老婆を「②あざけるような」心情が生まれたのはなぜか。
   選択肢から選んで○をつけなさい。
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ア 老婆の話の内容が矛盾に満ちていて、論外だと思ったから
「イ」 老婆の話の内容が、老婆の着物を奪う理由となったから
ウ 老婆の話が死人への悪口だけで、全く説得力がないから
エ 老婆の話には矛盾はないが、とうてい容認できないから

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問5「③噛みつくように」から読み取れるものとして
  次のカッコの中に、アは名詞、イは動詞を記入しなさい。。
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下人が、老婆にア「顔」を寄せ、強くイ「脅す」ようす。

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☆問5解説
アは老婆との距離、
イは下人の意図に関するものである

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問6 下人が「④では、おれが……飢え死にをする体なのだ」と
   言った理由を説明せよ。
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「飢え死にを避けるために仕方なくする行為は許されるという理由で、
 老婆が死人の髪を抜いていた行為と同様に、
 老婆の着物を奪うという自分の行為が許されることを確認するため。」

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☆問6解説
下人が老婆から引きはぎをすることを
正当化できる理屈と老婆の理屈を
比較・整理して考える。

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問7「⑤夜の底」は何を象徴するものか、
  「人生」という語を使って十文字以内で答えなさい。
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「暗く絶望的な人生(8字)」

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☆問7解説
絶望的な暗黒の決して抜け出せない
最底辺におかれた人生を表現する。

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問8「⑥しばらく」、「⑦それからまもなく」は、
   何からの時間の経過を表しているか、それぞれ説明せよ。
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⑥ しばらく「下人が老婆を蹴倒してから。」
⑦それからまもなく「下人が梯子をかけ下りてから。」

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☆問8解説
「下人は、すばやく、老婆の着物をはぎ取った。
 それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒死骸の上へ蹴倒した。
 …急なはしごを夜の底へ駆け下りた。」から考えて結論を導き出すこと

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問9「⑧下人の行方は、だれも知らない」とあるが、
   あなたが考える下人の行方を、根拠を示しながら説明しなさい。。
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解答例

「盗人となった以上、盗むべき対象が数多く存在する都の中へ向かった。」

「『飢え死にしないためにしかたなくする行為は許される』という
 下人が獲得した行動の立脚点から、最初にその行為を
 下人に対して行っていた主人のもとへ、強盗を働きに向かった。」など

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